講師は値上げをしていくべきです。

講師に限らずフリーランスは値上げをしていくべきです。

なんて、言ってしまうと。

「利益ばっかり考えおって！」

と、怒られるかも知れません。

確かに、お金の話からするっていうのは、はしたないのかも知れません。

でも、僕はそう思いません。

やっぱり値上げをしていくべきです。

別に業界全体とか、講師業全般の値上げ話ではありません。

あなたの話です。

大切なのは額ではなく自分に対しての価値

値段が安いと自分が思っている状態で講義をするのは危険です。

自分が嫌いになってしまいます。

自分の講義には安い値段しかつかないという思い込みに囚われます。

例えば、自分が想定しているよりずっと安い金額で引き受けた場合。

額に不満があったら、不満を抱えたまま仕事をすることになります。

「いや、仕事中は不安なんか忘れて、しっかりと集中してやるよ」

と思っていたとしても。

無意識下で思っていたら、表面でも出てくる可能性があります。

例えば受講者が全くやる気もなく、むしろ講義・セミナーを妨害してくる。

安いからと、なぜか大学側からナメられる。

そんな状態でも同じ講義ができそうでしょうか。

講師は体も心も使って仕事します。

もちろん全ての職業はそうでしょう。

ただ、講師の場合は注目を浴びます。

アンケートも「講師個人」に対しての評価がきます。

コンテンツの作成、進め方だって下準備が必要。

惹きつける話し方は練習と反復が必要。

深掘って調べた事が全く使わないこともあります。

落ち込むことだってあります。

いっぱいあります。。。

でもだからこそ、自分の価値は自分で決めないと。

相場と値段

最近の話。大学で就職の講義をする場合。

１コマ（90分）5,000円なんてこともあるようです。

大学では特にキャリア講師の価格競争が起こっています。

べつに価格競争をするのは正常です。

国家資格キャリアコンサルティング技能士も随分増えました（2級）

ただ、競争するのが「価格」だけっておかしい。

内容なコンテンツや実績や世界観やキャラや人気だって、重要です。

そもそも講師や先生が金額に不満を抱えながら働くのが不思議でならない。

だから、自分でホームページを持っている場合は、

きちんと価格提示をするのはいかがでしょうか？

そもそも講師のホームページ持っている人が少ないですけど。

今日の値上げは、引き受ける額というよりも本来の定価の話です。

自分の定価の話です。

大切なことは、講師自身が自己肯定力を高めて生きていく事です。

自分の生活と心身のバランスをとって活動していくことです。

就職講師がつまらなそうな表情で仕事していたとして、

誰がそれを見て自分から就職したいと思えるのでしょう。

ただ値上げしたらいいという訳ではありません。

値上げするに値する実績や、差別化を図っていく戦略が必要なんです。

ふさわしい値段を自分で決めて目標として掲げるから、

それに見合う知識や実績、差別化を売り出して価値を上げるんです。

ところが、多くの講師が「相場」というものに振り回されて、

自分の差別化うんぬんではなく、既存の価格ばかりを気にします。

もったいない！！

逆でしょ！！

価格を決めて、それに見合う成長をしていきましょう。

相場じゃないと仕事は来ないのでしょうか。

それ、本当ですか？

実際にやってみました？

僕は4月から値上げをしました。

もう値上げ後なんで言ってしまいます。

全ての取引先に、１月から値上げ予告をしていました。

もちろん、相手にメリットのありそうなサービス拡大を提示した上です。

今まで携わらなかった部分で貢献できそうなサービスも含めてます。

結果はどうだったか。

離れていった会社が２社。

それ以外は、定価を考慮した運営に変わりました。

あるいは同じ会社でもプロジェクトによっては依頼されるケースと、

依頼されないというケースも生じました。

全体で見ればプラス。

実際に仕事受ける金額なんて、最終的には自分で判断したらいいと思います。

僕自身、誰かの代打の講師の場合は値段は関係なく引き受けます。

誰の代打かによりますけど。

その人の為に代打を引き受けようと考えた時は値段は関係なく喜んで臨みます。

社会的貢献度の高い事業はタダで喜んでやります。

でも、「定価」は誇り高くいきましょう。

自分にとっての価値を自分でコントロールして下さい。

相場が安くなっている事によって、講師の熱が落ちていくのは嫌です。

差別化、実績化していきませんか？

誰だって、最初は何も実績がない状態で始まります。

あなたは値上げしていいんです。

値上げの理由、一緒に探しましょう！