どんなに完成されたセミナーコンテンツでも。
自分で生み出したものじゃないとしたら、貸衣装を着ているも同然です。
しかもアンケート評価もイマイチ。
なぜでしょう?
受講者は「自分の為」にセミナーに来ています。
例えば就職セミナーで家族の為、あるいは妻や子の為であったとしても。
最終的にその物語の主人公は本人です。
本人が得るものがあって、感じるものがあって。
それで初めてリアルセミナーの意味が出てきます。
ぶっちゃけて本当にコンテンツそのものが良いセミナーなのであれば、
わざわざリアルセミナーを開催する意味も薄れてきます。
初音ミクにしゃべってもらいましょう。
今や受験勉強でも、VTR授業なんて当たり前。
聞きたいことだけ個人質問をすればいいんです。
もちろん、講師そのものに強烈な魅力があれば、
そのキャラクターに惹かれて会いに行きたいという場合もあります。
ただ、公共系の事業だと講師は選べないです。
そればかりか性格上、講師の紹介もされていない場合がほとんどです。
そんな中でアンケートの評価を上げるにはどうしたらいいかのでしょう。
それは、受講者の問題に向き合うことです。
ただグループワークやペアワークを挟むだけでもいいので、
講師はその言葉を「聞かないフリしてメッチャ聞く」のです。
聞かないフリが重要!
だってそばに良く知らない講師がいて本音なんて出にくいです。
講師が言いたいことを伝えるのではなく、
受講者が聞きたいことを伝える。
知らないフリして聞いて、しっかりとそれに応える。
それをするだけでアンケート評価が上がります。
アンケート評価について書くのは、嫌らしいって思う方もいるかもしれませんが、
アンケートは受講者が自分にとっての学びを言語化する大切なワークです。
ここで学びをしっかりと書けなければ、今日のセミナーの記憶は聞けていきます。
エビングハウスの忘却曲線では翌日には74.4%の記憶が消えます。
でも、大丈夫。
口に出す、思い出す、ノートを見る、シェアする、言語化する。
それだけでも記憶に定着していきます。
アンケート評価なんて気にしないという場合ほど、
そのコメントに注目してみませんか?
実はセミナーの進むべき方向性が書かれている場合が多いのです。
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